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2017 年度 実施状況報告書

3次元プリンターを用いた心血管カテーテル治療シミュレーター開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K09432
研究機関京都大学

研究代表者

齋藤 成達  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (20467484)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード3次元プリンター / シミュレーション / 心血管カテーテル治療
研究実績の概要

本研究の目的は3Dプリンターを用いて患者個別データを基に作成した臓器モデルを用いた心血管カテーテル治療シミュレーターの開発及び有効性の評価である。本年度の研究開発目標はシミュレーター全体の仕様確定であった。

重度大動脈弁狭窄症 2例の臓器モデルを作成しそれぞれ術前シミュレーションを行った。またその結果を基にシミュレーター全体の仕様は確定した。新しく作成したシミュレーターは静脈部分や橈骨動脈部分が附属しており、シミュレーションに必要とされる心臓部分をはめ込むことにより患者個別のシミュレーションが可能となる。これにより大動脈弁疾患のみならず、他の疾患についてもシミュレーションが可能となった。

また圧力センサーをシミュレーターに植え込むことによりシミュレーションの定量的な評価も可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

重度大動脈弁狭窄症 2例の臓器モデルを作成しそれぞれ術前シミュレーションを行い平成29年度の目標であったシミュレーターの仕様確定は達成した。
有効性評価のための前向きの臨床研究を施行する予定であるが作成コストの低減方法は開発中であるが依然として1モデル当り20-30万円の作成費用を要する。前向きの臨床研究はスケールダウンし行う予定である。

今後の研究の推進方策

当初目標に挙げたが低コスト化が平成29年度は達成できなったためサンプルサイズを減らして臨床研究を行う予定である(40症例→5症例に変更)。
現在作成したシミュレータープロトタイプ2号機は動脈-心臓部分のみでなく、静脈、橈骨動脈も備えてあり大動脈弁狭窄症以外の疾患へも展開が可能である。複数の症例でケースシリーズとして臨床研究を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

前年度は前向き臨床研究が開始できずまとまった予算を必要としなかったため次年度使用額が生じました。本年度は前向きにケースシリーズとして3次元モデルを複数作成する予定です。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Successful Catheter Treatment Using Pre-Operative 3D Organ Model Simulation for Atrial Septal Defect With Dextrocardia and Interrupted Inferior Vena Cava to?the?Superior Vena Cava2018

    • 著者名/発表者名
      Imai Masao、Yoshida Masaharu、Toyota Toshiaki、Shiomi Hiroki、Shizuta Satoshi、Saito Naritatsu、Kimura Takeshi
    • 雑誌名

      JACC: Cardiovascular Interventions

      巻: 11 ページ: e63~e64

    • DOI

      10.1016/j.jcin.2018.01.243

  • [学会発表] 3次元臓器モデルを用いたTAVI治療戦略の立案:TFアプローチ? SAPIEN? CoreValve?2017

    • 著者名/発表者名
      夜久 英憲、齋藤 成達
    • 学会等名
      ストラクチャークラブ 2017総会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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