本研究の目標は3Dプリンターを用いて作成した患者個別3次元臓器を用いたカテーテルシミュレーターの開発及び有効性の評価であった。課題としては必要とされるシミュレーターの仕様確定及び低コスト化を設定した。コスト低減の試みとしては血管部分のみをレディーメードとし心臓部分をオーダーメードとしたシミュレーター(プロトタイプ1号機)を作成、運用を行っていたが静脈部分も拡張したプロトタイプ2号機を作成、心房中隔欠損症などの治療シミュレーションも施行可能とした。有効性の評価としては圧センサーを動脈壁に埋め込むことにより客観的な評価指標の導入に成功した。これら研究結果を基に多施設研究レジストリーを開始している。
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