研究課題/領域番号 |
16K09437
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西井 伸洋 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50537214)
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研究分担者 |
中村 一文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (10335630)
森田 宏 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50322227)
三好 亨 岡山大学, 大学病院, 講師 (70444651)
伊藤 浩 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (90446047)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 心不全 / 胸郭内インピーダンス / 遠隔モニタリング / 再入院 / 体液貯留 |
研究実績の概要 |
この研究は、心不全患者の再入院を抑制することを目的としている。これまで、体重や患者の自覚症状をナースなどがモニターして心不全入院を減らす取り組みが行われてきたが、心不全入院は抑制出来なかった。そこで、心内圧などの体内指標を用いることで心不全入院を減らすことが出来ないかの取り組みである。先行研究であるMOMOTARO study にて、胸郭内インピーダンスが心内圧と相関し、体液貯留を現していることが示唆された。そのため、胸郭内インピーダンスと遠隔モニタリングを用いることにより、心不全入院をどの程度減らすことができるかというのが今回の目的である。まず、対象患者群で年間どの程度心不全の再入院を来すか、調査を行い必要な患者数の割り出しを行った。また、実際に心不全専門ナースにより電話介入を行いどのように介入すると効果的か、事前調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
岡山大学病院で過去1年間にEF < 35% または器質的心疾患があり心不全入院した患者 50 名において年間の心不全再入院率は、5 %であった。そのため、そこから必要な患者数の割り出しを行っている。また、遠隔モニタリングから胸郭内インピーダンスのアラートが届いた後、実際に介入する予定のナースに、どの程度の介入が可能か事前に調査を行った。実際に、アラートが届いた患者に対して電話で連絡をとった。体重の変化、自覚症状の有無、内服薬の遵守などアンケートをとり、必要であれば運動指導、食事指導などを行った。また、場合によっては外来受診を進めた。現在も事前調査は継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
近年、当研究と類似の study が欧米から報告されているが有意な結果は導き出されていなかった。理由としては、背景となる患者群がより重症であったり、介入すべきイベントに対して介入がなされていなかったり、という点が考えられた。そのため、介入すべき患者に確実に介入できるように、どの項目に関してアンケートをとるのか、また、連絡がとれない場合にどう対応するのか検討が必要である。
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