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2018 年度 研究成果報告書

持続性心房細動アブレーションの新しい治療標的部位の空間・周波数的特性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09451
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関獨協医科大学

研究代表者

中原 志朗  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (70383081)

研究分担者 小松 孝昭  獨協医科大学, 医学部, 講師 (10597537)
田口 功  獨協医科大学, 医学部, 教授 (80316570)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード臨床不整脈 / 心房細動 / カテーテルアブレーション
研究成果の概要

持続性心房細動の不整脈基質を明らかにするために、心臓周囲脂肪(EAT)、心臓外構造物(CoA)と心房内高周波数領域との空間的・電気生理学的特性を検討した。EATは左房周囲に高頻度に分布し、前・後壁のEATはCoAと近接していた。その容量および心房電位波高は他領域より有意に低値を呈し、心房細動のドライバーと考えられる高周波数領域を呈した。CoAを含む左房低電位領域への焼灼中に26%の症例に心房細動の停止を認め、 非停止症例では左房興奮周期の有意な減少を認めた。以上から、CoA領域は高周波数領域を有するEATが高頻度に分布し、低電位領域の形成および心房細動の維持に関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

循環器病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心房細動(AF)は不整脈の中でもっとも頻度が高く、その患者数は2010年時点で80万人超と見積もられている。心血管疾患とくに脳卒中の主な原因であり、その有病率が増加することから、先進国における重要な臨床課題である。近年はカテーテル治療が積極的に施行され、発作性AFで70~80%の根治率が期待されるのに対し、持続性AFではわずか50~60%程度と低い。従来施行されている、肺静脈―左房接合部への焼灼による肺静脈電気的隔離術のみでは不十分であり、新しい治療法の開発が必要な状況である。本研究は大動脈等などの心臓外構造物と心臓周囲脂肪が近接する部位が新しい治療標的となりうる可能性を提唱した。

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公開日: 2020-03-30  

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