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2017 年度 実施状況報告書

交感神経ネットワークのα2受容体を介する抑制作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K09455
研究機関昭和大学

研究代表者

箕浦 慶乃  昭和大学, 医学部, 講師 (20439467)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード交感神経システム
研究実績の概要

以前、我々が報告したように、SPNのホールセルパッチクランプ法による細胞内記録では、EPSPを優位に呈しているタイプ(EPSP-SPN)、IPSPを優位に呈しているタイプ(IPSP-SPN)、高頻度に活動電位を呈しているタイプ(firing-SPN)に分けられた。EPSP-SPNとIPSP-SPNはnorepinephrine (NE)で脱分極しEPSPやIPSPは増加増大し、dexmedetomidine hydrochloride (Dxm) (α2-adrenergic receptor agonist)で抑制された。しかしいくつかのfiring-SPNではNEで抑制的に作用しその抑制作用はDxmによって変化は認めなかった。(Hypertention Res. 2018 in Press)
以上より、SPNでのα2受容体を介する反応が多様であり、それらのシナプス後電位(EPSP, IPSP)や活動電位がさらに大きな交感神経系システムでの交感神経の抑制作用にどのように関与しているのかを明確にすることが本研究の目的である。当初は、脊髄-交感神経節-心臓摘出標本で実験を予定していたが、心臓での作用を正確に評価しづらく、まずは、検出を交感神経節とし、さらなる上位中枢である延髄を含んだ、延髄-脊髄-交感神経節摘出標本で現在は実験を施行している。交感神経節での出力がどのようになっているのか明らかになれば、それより下位の心臓での作用も把握しやすくなると考えられる

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は、脊髄-交感神経節-心臓摘出標本で実験を予定していたが、心臓での作用を正確に評価しづらく、まずは、検出を交感神経節とし、さらなる上位中枢である延髄を含んだ、延髄-脊髄-交感神経節摘出標本で現在は実験を施行しているため。

今後の研究の推進方策

延髄-脊髄-交感神経節摘出標本によるα2受容体を介する反応を明確にする。NEやphenylephrine投与によってα受容体を介する興奮または抑制作用後のα2受容体を介する作用を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

実験方法の多少の変更が必要となったため、それに必要な次年度以降の器具購入に充てるため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Modulation of sympathetic preganglionic neuron activity via adrenergic receptors2018

    • 著者名/発表者名
      Yoshino Minoura et al.
    • 雑誌名

      Hypertension Research

      巻: 41 ページ: 499-505

    • DOI

      10.1038/s41440-018-0049-x

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An in vitro experimental model for analysis of central control of sympathetic nerve activity2017

    • 著者名/発表者名
      Oyama Yuji、Iigaya Kamon、Minoura Yoshino、Okabe Toshitaka、Izumizaki Masahiko、Onimaru Hiroshi
    • 雑誌名

      The Journal of Physiological Sciences

      巻: 67 ページ: 629~635

    • DOI

      10.1007/s12576-017-0549-5

  • [学会発表] Angiotensin II enhanced peripheral sympathetic nerve activity in the brainstem-spinal cord preparation from newborn rats.2017

    • 著者名/発表者名
      Oyama Y, Onimaru H, Iigaya K, Minoura Y
    • 学会等名
      The international society for autonomic neuroscience 2017
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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