研究課題/領域番号 |
16K09463
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
尾崎 行男 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50298569)
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研究分担者 |
渡邉 英一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80343656)
井澤 英夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80402569)
皿井 正義 藤田保健衛生大学, 大学病院, 教授 (10298531)
村松 崇 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40783759)
元山 貞子 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30308902)
河合 秀樹 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (30778361)
外山 宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90247643)
片田 和広 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00101684)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 急性冠症候群 / 冠動脈CT / 光干渉断層像 / 冠動脈内エコー / プラークびらん / プラーク破綻 |
研究実績の概要 |
急性冠症候群(ACS)は急性心筋梗塞(AMI)および不安定狭心症(UA)を含めた疾患であるが、この原因はプラーク破綻 (ruptured fibrous cap ACS [RFC-ACS])によるものと、プラークびらん (plaque erosion; intact fibrous cap ACS [IFC-ACS]) がその原因であるが、これに安定狭心症(SAP)を加えた症例において、高精細冠動脈CTを施行した後、侵襲的なカテーテルによる、光干渉断層像(OCT)、後方散乱強度冠動脈内エコー(IB-IVUS)を前向きに施行し、高精細冠動脈CTにより得られたプラーク性状と、侵襲的に得られた冠動脈画像との比較検討を行うことによりACSの病変性状が、高精細冠動脈CTにおいてどこまで明らかになるかを検討する。またSAPにおいてはFFR-CTと侵襲的FFRとの比較検討も行う。さらに1) 死亡、2) 心筋梗塞、3) 脳血管障害、4) 再冠動脈インターベンション治療、5) バイパス手術、6) 狭心症による再入院をエンドポイントとし、長期予後も検討する。研究分担者に加え、研究連携者である、大田将也講師、橋本洋輔助教、石川正人助教、鷹津英磨助教、上床崇助教らの協力も得てこのプロジェクトを推進する。高精細冠動脈CTを用いたプラーク性状と、侵襲的な光干渉断層像(OCT)、近赤外線断層像(NIRS)、後方散乱強度冠動脈内エコー(IB-IVUS)などのイメージングを前向きに比較し、これらにより得られたプラーク性状が予後にどのように影響するかを検討する。このことにより、近年本邦において急速に増加し、国民病となっている虚血性心疾患に対し、低侵襲で、質も高く、より低コスト医療の導入に向け、医療費の削減に貢献できる可能性を、今回の研究から検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高精細冠動脈CTは心拍数をコントロールし、体格もやせ型で、息止めがしっかりできる症例でないと高解像度のCTが得られないことから、症例のエントリーは遅れ気味ではあるが、現在約30例をエントリーしており、今後もfollow-upと合わせ研究を進めてゆく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後も急性冠症候群(ACS)や安定狭心症(SAP)で藤田保健衛生大学病院に入院した患者の内、同意がとれた患者を対象に、高精細冠動脈CTを施行した後、侵襲的なカテーテルによる、光干渉断層像(OCT)、後方散乱強度冠動脈内エコー(IB-IVUS)を前向きに積極的に施行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりカテーテルの購入本数が少なかったため。 今年度で追加のカテーテル等を購入し、使い切る予定である。また研究をまとめるための費用としても使う予定である。
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