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2018 年度 研究成果報告書

IgG4関連の心血管病変の実態および臨床経過に関する検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09483
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

石坂 信和  大阪医科大学, 医学部, 教授 (20270879)

研究分担者 勝間田 敬弘  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60224474)
寺崎 文生  大阪医科大学, 医学部, 教授 (20236988)
神崎 裕美子  大阪医科大学, 医学部, 講師 (80445999)
藤田 修一  大阪医科大学, 医学部, 講師 (80722628)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードIgG4関連疾患 / 大動脈弁狭窄症 / 大動脈弁 / 血清IgG4値
研究成果の概要

心血管手術により取得された組織サンプルに対してIgG4染色を行ない、心血管の病態、血清IgG4値などの情報とつきあわせることで、IgG4陽性細胞浸潤の程度と、心血管の病態の重症度、血清IgG4値との関係について解析した。狭窄症の存在する大動脈弁、大動脈瘤の外膜組織にIgG4陽性細胞を認めた。組織中へのIgG4陽性細胞浸潤を認めるケースでは、認めないケースより血清IgG4値が高値であった。血清IgG4値や、組織中のIgG4陽性細胞浸潤の有無と大動脈弁狭窄症の重症度には、関連を認めなかった。大動脈弁におけるIgG4陽性細胞の浸潤の病態形成に与える影響は、現時点では不明であると考える。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

心臓や大血管でも、IgG4関連疾患を疑わせるケースにしばしば遭遇するが、組織サンプリングが現実的ではないため確診にいたらないケースも多い。今回、心血管手術により取得された組織サンプルの組織学的検討を行い、染色の結果と、血清IgG4値や臨床像、疾患重症度との関連を検討するという逆行的な方法論を用い、大動脈弁膜症においてIgG4陽性細胞の浸潤が稀な現象ではないこと、陽性細胞浸潤が、重症度とはかならずしも関連しないことを示した。このことにより、インシデンタルにIgG4陽性細胞浸潤が発見された場合でも、どの程度のrarityや意義づけが可能なのかに対する、一つの視点が提供できたものと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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