研究課題/領域番号 |
16K09484
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
朔 啓二郎 福岡大学, 医学部, 教授 (40183371)
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研究分担者 |
三浦 伸一郎 福岡大学, 医学部, 准教授 (20343709)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / コレステロール / ペプチド / プラーク |
研究実績の概要 |
本研究は、HDLペプチド(FAMP)を用いて、診断と治療法の両面から計画されている。診断法については、68Ga-DOTA-FAMPのラベリング中の構造変化を検討した。68Ga-DOTA-FAMPはPET分子イメージングによる動脈硬化プラークの検出のプローブである。ラベリングが効率よく行われるように方法を改良することとした。幾つかの方法を改良し実施、また、そのラベリング中の構造変化を検討したところaggregationが起こっており、エタノールを加えるとそれを抑制することがわかり、効率を高める改良法を見出した。治療法については、FAMPを改良し、さらに強力な抗動脈硬化作用を持つペプチドの開発し、改良型FAMPと名付けた。改良型FAMPは、細胞実験においてCholesterol Efflux増強効果が従来型FAMPよりも強力であることを単球・マクロファージ測定により確認した。また、動脈硬化マウスモデルを使用し、Cholesterol Efflux増強効果(efflux study)、代謝への影響(turn over study)や逆転送系への効果(RCT study)を検討した。改良型FAMPは、従来型FAMPよりもコレステロール逆転送系の増強効果が強力であることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FAMPを利用した診断法について、FAMPによる動脈硬化イメージングの研究は、早期探索的臨床研究(マイクロドーズ試験)が臨床研究審査委員会承認済みで、今年度よりオープン試験として実施する予定であった。しかし、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の改訂により、治験として再度、臨床研究計画を立て直し申請することとした。したがって、その間、更なるラベリング効率の良い方法を見出し報告し、また、次年度予定であった改良型FAMPを今年度に作製し、実験を行い従来型FAMPよりも作用が強いことを確認することが出来たため、全体としてはおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
FAMPを利用した診断法については、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針の改訂により、治験として再度、臨床研究計画を立て直し申請する準備をしているところである。また、改良型FAMPは、作製に成功し、従来型FAMPよりもコレステロール逆転送系の増強効果が強力であることがわったた。したがって、今後は、実際に動脈硬化退縮作用を認めるか動脈硬化マウスモデルにより確認し、従来型FAMPよりも強力であるのかのメカニズムについて検討する。
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