研究課題/領域番号 |
16K09489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
富田 泰史 弘前大学, 医学研究科, 教授 (00431437)
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研究分担者 |
奥村 謙 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20185549)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 冠攣縮 / カルシウム |
研究成果の概要 |
本研究では、Aキナーゼアンカータンパク(A-kinase anchoring proteins, AKAP)ノックアウトマウスにおいて、カルシウム感受性に関与しているカルモジュリンキナーゼII(CaMKII)の発現亢進によって冠攣縮が引き起こされることを初めて明らかにした。さらにβ遮断薬であるカルベジロールの冠攣縮抑制効果を明らかにした。本研究は冠攣縮性狭心症の新たな機序解明のみならず、新規治療法の開発にも寄与する可能性があり十分に意義深い。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでカルベジロールの冠攣縮に対する効果は全く検討されておらず、本研究の成果は新しい作用機序に基づく新たな冠攣縮性狭心症治療の開発に寄与する可能性がある。臨床的にもカルシウム拮抗薬抵抗性の難治性冠攣縮性狭心症患者は少なくなく、その機序解明ならびに治療法の開発への応用が期待される。さらに冠攣縮は異型狭心症のみでなく、一部の労作狭心症や急性心筋梗塞症、突然死の病態にも関与する。本研究はこれらの疾患に対する新しい治療法の開発という点においても十分に意義深い。
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