致死性遺伝性不整脈疾患は、明らかな基礎疾患がないにも関わらず心室細動を来たし突然死に至ることがあり、根本的な治療法は確立されておらず、社会的インパクトも大きい。ラミンA/C遺伝子関連心筋症に関しては、本研究にて得られた知見により、早期発症リスク患者に対する早期治療介入を考慮する重要な知見と考える。また、疾患特異的iPS細胞研究では、LQT15において最新のゲノム編集技術を用いた新規遺伝子治療法を提示し、学術的インパクトは大きいと考える。LQTに対する新規治療候補化合物の検討も行っており、遺伝型に応じた新規テーラーメード治療が開発されたあかつきには、診療、患者の生命予後改善に寄与できると考える。
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