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2018 年度 研究成果報告書

血管網を有する微小心筋組織による心不全治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09507
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤田 淳  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (10306706)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード心不全 / 多能性幹細胞 / 心筋細胞 / 微小心筋組織 / 血管構築 / iPS細胞 / ES細胞 / 再生医療
研究成果の概要

微小心筋組織作製の最適条件を決定し、酸素供給の重要性および成熟度を確認した。良質な心筋細胞獲得のためにヒトiPS細胞由来心筋細胞の二次元大量培養法を確立した。免疫不全マウスの心臓に移植された心筋組織は長期移植後も大量に生着し血管構築が確認された。また、心筋梗塞モデルの免疫不全ラットに移植された心筋組織は長期移植後も大量に生着し、心機能が有意に改善することを確認した。生着した心筋組織はconnexin43を発現し、有意な致死性不整脈は全く確認されなかった。これらの成果より、高純度なヒト心筋細胞を基盤とした移植微小心筋組織は血管構築を有し、安全かつ効率よく心機能を改善させることが明らかになった。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトES細胞、iPS細胞由来の再生心筋細胞を用いた心不全治療は、ドナー不足で移植数が伸び悩む心臓移植の代替療法として期待されている。しかし、細胞治療の成功は移植細胞がレシピエントの心臓に長期間生着できるかどうかにかかっている。本研究成果より高品質な心筋細胞を基盤として構築された微小心筋組織は血管網を有し、レシピエントの血流から酸素と栄養が供給されることによって長期生着することが明らかになった。さらに、有意な致死性不整脈を惹起せずに心機能を改善することが確認された。この方法により、再生心筋細胞を用いた重症心不全治療の革新的成果が期待できることより学術的および社会的意義は極めて大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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