研究課題/領域番号 |
16K09516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山下 智也 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (90437468)
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研究協力者 |
佐々木 直人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 免疫寛容 / 動脈硬化 / 腸内細菌叢 / 紫外線 |
研究成果の概要 |
動脈硬化を基盤に発症する心血管イベントは、現状のリスクコントロールでは十分に予防できない。動脈硬化の形成・進展における慢性炎症の重要性が注目され、治療標的としても注目されている。本研究では、皮膚に紫外線B波を照射すると、皮膚に免疫寛容性樹状細胞を誘導することで制御性T細胞が全身で増加させ、結果として皮膚から免疫寛容を誘導し、炎症を制御することでマウスの動脈硬化や動脈瘤が抑制できることを証明した。新規の炎症制御療法としての開発を進めたい。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紫外線を皮膚に照射する治療法は、皮膚疾患の治療法として臨床応用されている。本研究では、この紫外線照射治療をマウスではあるが動脈硬化の予防法として利用できるのではないかと考えて実施した。紫外線照射は、皮膚から免疫寛容を誘導し、制御性T細胞という炎症を制御する免疫担当細胞を増加させることで動脈硬化が予防できることが判明した。この新規治療法の開発を行って、臨床応用できれば、患者負担の少ない治療法となり、医学的にも社会的にも貢献度は大きい。
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