研究課題/領域番号 |
16K09519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
筒井 正人 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70309962)
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研究協力者 |
要 匡 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, ゲノム医療研究部, 部長 (40264288)
谷本 昭英 鹿児島大学大学院, 医歯学総合研究科腫瘍病理学講座分子細胞病理学分野, 教授 (10217151)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / マウス / 心筋梗塞 / 脳梗塞 / 硝酸塩 / 亜硝酸塩 / 性差 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、生体における一酸化窒素(NO)合成酵素(NOSs)系の生物学的多様性を検討することである。私達は研究期間の3年間に3つの研究を実施した。研究1では、心筋梗塞において、テストステロンは、NOSs存在下では有益な作用を発揮するが、NOSs非存在下では反対の有害な作用を示すことを明らかにした。研究2では、脳梗塞において、テストステロンは、NOSs存在下では有害な作用を発揮するが、NOSs非存在下では逆の有益な作用を示すことを見出した。研究3では、内因性NOSs系だけでなく外因性NO産生系(食事中硝酸塩/亜硝酸塩)も病気の成因に役割を果たしていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
一酸化窒素研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【研究1の学術的意義】過去に高齢男性におけるテストステロンの心筋梗塞予防作用が検討されたが、予想に反して有害な心血管作用が認められたことが報告された。高齢男性ではNO産生が低下していることから、私達の研究1の結果はこの機序を説明しうると考えられた。 【研究2の学術的意義】研究2の結果から、NOSs阻害療法が男性の脳梗塞に有効である可能性が示唆された。 【研究3の学術的意義】研究3では、食事中の硝酸塩/亜硝酸塩の不足がマウスに代謝症候群、血管不全、心臓突然死を引き起こすことを明らかにした。野菜には硝酸塩が豊富に含有されていることから、野菜の摂取が当該疾患の予防に有効である可能性が示唆された。
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