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2018 年度 研究成果報告書

間質性肺炎急性増悪の人種差および好中球転写因子を用いた多角的病態解明と治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09541
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関広島大学

研究代表者

大下 慎一郎  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 准教授 (50508132)

研究分担者 志馬 伸朗  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (00260795)
研究協力者 濱田 泰伸  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード特発性肺線維症 / 急性呼吸不全 / 人種差 / 救急医療 / 集中治療 / 潜在感染症 / 好中球機能
研究成果の概要

①間質性肺炎患者の血清を用いて解析し,血清ヘリコバクター・ピロリ抗体価が高値である患者は,高率に間質性肺炎急性増悪を発症することを証明した.
②上記に続き,口腔内細菌叢による潜在感染症の関与について解析を継続した.主要な口腔内常在菌16種類の抗体価を解析し,急性増悪発症に促進的に作用する細菌と防御的に作用する細菌がいることを証明した.
③C57BL/6マウスの間質性肺炎モデルを作製し,real time PCRを用いて好中球の転写因子CCAAT/enhancer binding protein(C/EBP)の機能を解析した.しかし,C/EBPと間質性肺炎には相関を認めなかった.

自由記述の分野

救急医療,集中治療,急性呼吸不全,間質性肺炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

特発性肺線維症の急性増悪発症率には人種差がある可能性が示唆されてきたが,それを科学的に証明した研究はこれまで存在しなかった.本研究は,日本人とドイツ人の特発性肺線維症患者コホートを用いて,同一の研究者が同一の診断基準で評価をした点で,精度・信頼性が高いと考えられる.本研究の成果は,人種差の一因として,潜在感染症の関与があることを初めて明らかにした点で学術的意義が高い.しかもこれらの潜在感染症は日常生活において認識されることが乏しいため,これらの潜在感染症を治療することで,急性増悪発症率を抑えられる可能性を示唆した点で社会的意義も大きい.

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公開日: 2020-03-30  

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