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2019 年度 研究成果報告書

肺胞マクロファージの小胞体ストレスは肺線維化の治療ターゲットとなりうるか

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09545
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関長崎大学

研究代表者

森本 浩之輔  長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (50346970)

研究分担者 田中 健之  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30432967)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺胞マクロファージ / アポトーシス / efferocytosis / 小胞体ストレス
研究成果の概要

アポトーシス細胞の貪食除去の抑制が、慢性呼吸器疾患と肺の繊維化の病態にどのように影響しているのかを研究した。まずマクロファージcell line、マウスの肺胞マクロファージを用いて、喫煙などにより生じる小胞体ストレスがアポトーシス細胞クリアランスを抑制することを明らかにした。肺の慢性疾患の発症に関与していると考えられている喫煙は、肺胞マクロファージに小胞体ストレスを生じ、これに反応してunfolded protein response蛋白であるPERK-eIF2α経路を介してRhoAを活性化し、アポトーシスの貪食除去を抑制していることを明らかにした。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺気腫や肺線維症などの慢性肺疾患は、進行性に悪化し現在の医療では健康な肺に戻すことは不可能である。これまで炎症を抑制する薬剤や線維化を直接抑制する薬剤が開発され、試されてきているが満足できる効果は得られていない。本研究では肺の炎症終息時に生じる死んだ細胞(アポトーシス)をいかに速やかに処理できるかがこのような疾患の発生機序に重要であるという仮説のもと研究を行なった。アポトーシス細胞を除去するマクロファージの処理機能が、喫煙などにより生じた小胞体ストレスによって抑制された。このような疾患と関連する細胞の機能異常のメカニズムを明らかにすることは、難治な疾患の創薬や、より詳細な疾患の理解に繋がる。

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公開日: 2021-02-19  

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