研究課題
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙者の約20%しか発症していない。近年、腸内環境の変化が呼吸器疾患の発症に関与することが注目されており、我々は動物モデルを用いて全身性疾患としてのCOPDの発病における肺-消化管ネットワークの重要性を明らかにしてきた。しかしこのネットワークのメカニズムは明らかにするまでは至っていない。我々はAutophagy(自食作用)に着目し、調節因子であるLC3Bの血中レベルが喫煙者で低下し、COPD患者ではさらに低下することを明らかにし、Autophagyの低下がCOPD発症に関与する可能性を見出した。これらの研究成果から『全身性疾患としてCOPD発症における肺-消化管ネットワークにAutophagyが関与する』との仮説を立てた。腸内環境の悪化とAutophagyの関連性を明らかにし、COPD発症機序を『腸内環境-Autophagy連関』という新たな観点から解明することが本研究の目的である。本年度はCOPD患者における『腸内環境-Autophagy連関』の検証を目的として当院および関連施設の通院中のCOPD患者を登録して、血液及び便の収集を行った。
4: 遅れている
患者登録が予定より遅れた。
COPD患者の登録が終了次第血液および便の解析を速やかに行い臨床データとの関連性について検討する。さらに本年度予定していた動物実験を用いた基礎的データも合わせて収集し解析する。
COPD患者登録が予定より遅れたため解析が開始できなかった。使用計画として、COPD患者の登録が終了次第血液および便の解析を速やかに行い臨床データとの関連性について検討する。
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