まず初めに肺小細胞癌におけるSMF1結合蛋白質の網羅的同定を目的としたショットガンプロテオミクス解析を実施した。肺小細胞癌培養株(H69 細胞)の蛋白抽出液を抗SMF1抗体ビーズで免疫沈降し、SMF1結合蛋白質を溶出した後トリプシン消化した。これをLC-MS質量分析装置を用いてショットガンプロテオミクス解析することでSMF1結合蛋白質を網羅的に同定した。ショットガンプロテオミクス解析の結果、肺小細胞癌培養株においてSMF1結合蛋白質として多機能を有する蛋白質群が複数同定された。加えてコンピューターネットワーク解析でSMF1周辺分子及び結合分子の解析を行い癌において機能する有力な候補分子を得た。
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