• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

特徴的ながん抑制経路の遺伝子異常を標的化した悪性中皮腫に対する治療法開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K09598
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉県がんセンター(研究所)

研究代表者

新行内 雅斗  千葉県がんセンター(研究所), 呼吸器内科, 部長 (60450433)

研究分担者 田川 雅敏  千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ, 部長 (20171572)
研究協力者 田川 雅敏  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード悪性中皮腫 / p53経路 / Hippo経路 / 細胞障害活性 / アデノウイルス / MDM2阻害剤
研究成果の概要

難治性の悪性中皮腫では、INK4A/ARF領域の遺伝子欠損とNF2関連遺伝子の変異という、他の腫瘍にはない特徴的な遺伝子異常があり、その結果p53機能の失活、pRbの過剰な活性化、Hippo経路の亢進という状態が生じている。したがって、これらの異常が当該疾患の治療標的となり、本研究ではp53機能の回復とそれに伴うpRbの脱リン酸化、Hippo経路の主なシグナル経路の阻害を中心として検討した。その結果、内因性および外因性のp53発現、Hippo経路抑制は当該疾患の細胞増殖の停止を誘導し、双方の併用は抗腫瘍効果を増強したことが判明した。

自由記述の分野

呼吸器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性中皮腫は今後とも本邦で増加する疾患であり、その治療は難しく、また多くの場合早期診断も容易ではなく、極めて予後不良の疾患である。さらにアスベスト(石綿)の消費は新興国を中心に継続しており、今後とも世界的レベルで患者数が増加する。そこで本研究では同疾患の特徴的な遺伝子変異に着目し、
それに起因する細胞増殖機構に基づいて、幾つかの薬剤による細胞傷害効果を検討した。その結果複数の経路を薬物で制御することによって、当該疾患の治療法が開発できる可能性を示した。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi