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2018 年度 研究成果報告書

抗エリスロポエチン受容体抗体の測定系の開発と腎予後に及ぼす影響に関する基礎的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09608
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関金沢大学

研究代表者

原 章規  金沢大学, 医学系, 准教授 (70507045)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード慢性腎臓病
研究成果の概要

新規エリスロポエチン(EPO)阻害因子である抗EPO受容体抗体の測定系の開発を行うとともに、抗体の腎予後に及ぼす影響を検討した。ループス腎炎に続いて2型糖尿病性腎症を対象とした。抗体は腎生存率が小さいことと関連した。血圧や蛋白尿に加えて抗体を有することが腎予後に対する独立した危険因子であった。病理学的には、抗体は腎間質における細胞浸潤の割合が大きいことと関連した。培養尿細管上皮細胞を用いた実験の結果、抗体はEPOの抗炎症効果を一部抑制することにより間質炎症を増悪させる可能性が示された。これまでに測定法の改良に加え、マウス腎障害モデルを用いてEPOの臓器保護メカニズムについての検討を行っている。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病(CKD)において臨床的に有用なバイオマーカーの開発が求められている。近年、高齢化、肥満・糖尿病の増加など背景として末期腎不全のハイリスク者が増加している。末期腎不全は透析治療を余儀なくされるのみならず、高率に発症する心血管疾患による生命予後悪化およびそれに対する治療にかかる医療費負担が大きくなりやすい。したがって、患者予後改善および社会負担軽減のためCKDハイリスク群の診断法の向上および予後予測を可能とする方法の開発は重要な課題である。本研究で得られた成果である抗EPO受容体抗体の測定は、CKDにおける腎予後予測の補助を目的とした新たな臨床検査診断法となる可能性が考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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