現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヒトiPS細胞からの尿細管細胞への分化度の評価としてヒト末梢血単核球細胞からiPS細胞の樹立しアルカリホスファターゼ染色でiPS形成を確認した。ヒトiPS細胞株からの尿細管細胞誘導の確立BMP2 (10 ng/ml)、BMP7 (2.5 ng/ml)、 activin-A (10 ng/ml) 、retinoic acid (0.1 mmol/l) で培養10日目に尿細管細胞への分化確認Aquaporin 1免疫染色で確認した。誘導尿細管細胞の機能解析として尿細管分化マーカーのreal time PCR(CD13, SGLT2, GGT, PEPT1, PEPT2, GLUT5, OAT1, OAT3, OCT1, AQP1, Na+/K+ ATPase, NBC1, MDR1, Vit D3 Hydr, AQP3, NCCT, PODXL, OCTN2)を行った。さらに既製の近位尿細管培養細胞にPTH負荷を行い、cAMP増加と32P-リン酸の細胞内取り込みにて適切な条件を検討した。iPS細胞株から腎尿細管細胞への分化誘導し、アクアポリン1の免染陽性を確認し、21種の尿細管mRNA発現をRT-PCRで確認したが、陽性コントロールのヒト尿細管細胞での発現と多くの相違があった。また尿細管分化24日目にてもiPS細胞を含む未分化マーカーNanog、Sox2の発現が残っていた。
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