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2019 年度 研究成果報告書

家族性進行性核上性麻痺における遺伝子解析研究に基づいた進行性核上性麻痺の病態解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09663
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関北海道大学

研究代表者

矢部 一郎  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (60372273)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード進行性核上性麻痺 / タウオパチー / タウ
研究成果の概要

申請者は家族歴を有する進行性核上性麻痺(PSP)の家系例を対象に連鎖解析とエクソーム解析を行い、Bassoon(BSN)遺伝子の変異によりタウオパチーが発症する可能性があることを発見した。同時に、BSN遺伝子変異による病理像は3リピートと4リピートのタウ蛋白質が蓄積するタウオパチーであり、臨床像とあわせてこれまでの既存の報告にない病態であることも示し、加えて臨床的に孤発PSP症例のうちおよそ10%にBSN遺伝子変異を有することも報告した。それらの結果を踏まえ分子生物学的手法を用いて、BSN遺伝子変異がタウ蛋白質を不溶性分画に移行させる病原性があることも示した。

自由記述の分野

神経内科学、神経遺伝学、神経病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界で初めてBSN遺伝子と神経変性の関係を見出した研究である。本研究を引用しBassoon proteinopathyという疾患概念も提唱されつつある(Schattling B, et al. Nat Neurosci 2019; 22: 887-896) 。加えて、多系統萎縮症や多発性硬化症などの他の神経変性疾患との関連も示唆されつつある。これらのことから神経変性病態解明に向けて新たな機序が見出される可能性があり、その意義は大きいと考える。

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公開日: 2021-02-19  

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