研究課題
基盤研究(C)
順天堂大学に蓄積された孤発性症例パーキンソン病患者検体からiPS細胞の樹立を進め、研究期間中に100症例以上のiPS細胞株を樹立した。樹立した孤発性患者由来iPS細胞を順次ニューロンに分化誘導し、複数の種類の表現型をそれぞれの症例で解析しその結果をデータベース化した。孤発性患者は症例によって示す表現型が様々であり、臨床所見同様に細胞の表現型でも多様性があることが明らかになった。本研究で樹立したリソースは今後様々なプロジェクトで活用することができる重要な研究リソースとなった。
神経発生学
本研究では100症例以上の孤発性パーキンソン病の検体を解析し、これまで実現不可能であったiPS細胞を用いた孤発性疾患の解析システムを構築した。今後はこれらの結果を指標として、個々の孤発性患者が細胞内のどの分子機構に異常を来しているかを明らかにし、新たな病態分類を確立し最適な治療法の開発の基礎となることが期待される。