研究実績の概要 |
次世代シーケンサーをすでに施行した1家系について解析を行っている.同一家系内に発症者が4名おり,3名についてDNAを回収することができた.既知の遺伝子,SNCA, LRRK2, PINK1, DJ1は存在しないことをSanger sequencingで証明した.次世代シーサーの解析後,CLC Genomics worbnechを用いて,11万程度のSNPSやindelを同定し,この中から,nonsynonymous exonic variants, frequency<0.01, heterozygous variantsの条件で絞り込みをかけたところ,46遺伝子まで候補原因遺伝子変異を絞り込んだ.次に,これら46遺伝子に対して,primerを作成しSanger sequencingを施行した.これにより46変異が実在することを証明した.現在この46遺伝子について,pubmed上,既報の論文の解析,The human protein atlas, GTEx datasetを用いて,脳内に高発現しているもの,神経疾患と関連のあるもの,またまったく既報の報告がないものに振り分け,16遺伝子まで候補遺伝子を絞り込んでいる.今後これらについて,ion PGMを用いたhigh-throughput解析を行い,さらなる新規原因遺伝子の同定を行っていく.進捗状況は概ね良好である.
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