研究課題/領域番号 |
16K09682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
松村 喜一郎 帝京大学, 医学部, 教授 (50260922)
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研究分担者 |
真先 敏弘 帝京科学大学, 医学教育センター, 教授 (00585028)
萩原 宏毅 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80276732)
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研究協力者 |
斉藤 史明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 筋ジストロフィー / ジストログリカン / インフルエンザ |
研究成果の概要 |
筋ジストロフィーの一型であるα-ジストログリカノパチーはジストログリカンの異常によって生じる。α-ジストログリカンのN末端ドメイン(α-DG-N)はプロセッシングの結果細胞外へ分泌されるが、分泌されたα-DG-Nの機能は不明である。本研究はこの機能を明らかにすることを目的として行われた。先行研究の結果からα-DG-Nは中枢神経系に影響を及ぼすことが予測されたが遺伝子改変マウスの解析の結果このような作用は確認されなかった。一方で全く予期しなかったα-DG-Nの機能が明らかとなった。それはα-DG-Nがインフルエンザの感染を抑制するというものであり、今後同感染症の治療への応用が期待される。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
α-ジストログリカンのN末端ドメイン(α-DG-N)の機能はこれまで不明であった。しかし今回の研究によってインフルエンザウイルスの増殖を抑制するという思いがけない作用を有することが明らかとなった。インフルエンザは全世界で毎年300-500万人が罹患し、その結果25-50万人が死亡していると推定されている。また先進国においてもインフルエンザによる高齢者の死亡が問題となっている。今後α-DG-Nを用いたインフルエンザに対する新たな治療法開発への道が開かれるかもしれない。
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