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2018 年度 研究成果報告書

人工プリオンを用いたプリオン病感染因子の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09687
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関福岡大学

研究代表者

佐野 和憲  福岡大学, 薬学部, 講師 (50534343)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードプリオン / 感染症 / リコンビナントタンパク質 / ビーズ
研究成果の概要

病原体プリオンは、脳内の正常型プリオンタンパク(PrP)から構造変換によって凝集・蓄積される異常型PrPが主要構成因子と推測されている。しかしながら、プリオンの正体は不明確なままであり、またPrP以外の因子のプリオン感染への関与についてもまだ議論のあるところである。研究代表者らはリコンビナントPrP(rPrP)のみだけで感染性を示す人工プリオンを作製したが、感染性が非常に低く、PrP以外の因子のプリオン感染に対する関与が示唆された。そこでナノ磁性微粒子を用いてrPrPに結合する因子を探索し、その因子の一つとしてPrPと同様に脳内において凝集・蓄積することが知られている因子Xを同定した。

自由記述の分野

神経分子病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プリオン病は指定難病に分類され、現段階において有効な治療方法は存在しない。治療法開発において、これまでの基礎研究ではPrPを標的にした研究が大多数であり、一方でPrP以外の因子に注目した研究は数少なく、このことがプリオン病の治療法開発を遅らせている大きな原因の一つであると考えられる。本研究においてPrPと結合する因子の同定に成功したことは、不治の疾患であるプリオン病の今後の病態解明、予防・治療法開発において貢献できるものであると期待でき、またプリオン病と同様に脳内に異常なタンパク質が蓄積する疾患であるレビー小体型認知症などの認知症の病態解明、予防・治療法開発への基盤ともなりうると考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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