クロウ-深瀬(POEMS)症候群は、形質細胞の異常を基盤に、ニューロパチー、胸・腹水など多彩な症状を呈する予後不良の稀少難治性疾患である。骨髄腫治療の応用により予後は改善しつつある。しかし、適切かつ効果的な治療戦略構築には、診断基準、重症度評価の確立が重要である。本研究により、以下の成果が得られた。 1. クロウ・深瀬症候群 自験100例の臨床情報を蓄積したデータベースに基づき、新規の診断基準案を作成した。その内容について、国際誌に公表した。 2. 全国調査結果について、国際誌に論文として公表した。 引き続き、自験例データ及び全国調査結果に基づき、重症度分類の構築についてのデータ解析を行っている。
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