研究課題
基盤研究(C)
我々は最近、高齢発症優性遺伝性PDの新規原因遺伝子としてCHCHD2遺伝子を単離した。本研究は筋萎縮性側索硬化症(ALS) 944例について、CHCHD2遺伝子のシーケンス解析を実施した。CHCHD2遺伝子のシーケンス解析を実施した結果、1つの新規バリアントと3つの既報バリアントを同定した。検出された3つのバリアントについてヒト遺伝子公共データベースのアレル頻度と比較し統計学的解析を行った結果、有意な相関は認められ無かった。
臨床神経分子遺伝学
CHCHD2はさまざまな疾患の関連が示唆されているものの、ゲノム解析からアプローチした報告は不十分である。本研究ではこれまで全く研究報告のないミトコンドリア機能低下が病態に重要であると指摘されているALSについて大規模のゲノム解析を行った。カスタムパネルの作成より構築されたパーキンソン病関連遺伝子を網羅的に解析できるシステムはパーキンソン病の臨床-ゲノムデータベースの基盤となるゲノム情報蓄積に非常に有用である。