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2018 年度 研究成果報告書

HAM病態形成におけるウイルス感染細胞起因の炎症ループ機構に関する時空間的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09701
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

新谷 奈津美  聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 助教 (80440353)

研究協力者 高橋 克典  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードHTLV-1 / HAM / CXCL10 / CXCR3 / 炎症
研究成果の概要

最近、我々はHTLV-1関連脊髄症(HAM)の脊髄病巣の形成・維持には、HTLV-1感染細胞と脊髄中アストロサイトから産生されるCXCL10とのクロストークが重要となることを予想する結果を得た。本研究では、中枢神経特異的にCXCL10を発現する多重免疫不全マウスにHAM-PBMCを移植することでHAMモデルマウスを作製し、本仮説の検証を試みた。その結果、中枢神経系へのリンパ球や感染細胞の浸潤が検出された。今後、さらなる詳細な解析を進めることにより、作製したマウスとHAM病態との類似性を明らかにすることによりHAM病態解析モデルとしての有用性を証明したいと考える。

自由記述の分野

分子細胞免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HAMは先進国の中でその患者が多いのは日本のみであるため、HAMの病態や発症予防法・治療法に関する我が国での研究成果は世界中から期待されておりその責任は重い。未だHAMには有効な治療法が無く、新規治療薬開発が強く要望されている。HAM 治療法の開発には、ヒトのHAM病態を忠実に再現した動物モデルの必要性が高い。これまでに感染T細胞の細胞浸潤に起因する脊髄障害をきたすHAM病態を再現した動物は得られていない。本研究では、世界初のヒト免疫系を再現したHAMモデルマウスの作製を目指し、HAM病態機序の解明、疾患の診断、予防、治療法の発展に寄与したいと考える。

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公開日: 2020-03-30  

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