研究課題
基盤研究(C)
パーキンソン病の治療環境は大きな進歩を遂げているが、残念ながら根本的治療には至っていない。結果、抗パーキンソン病薬による治療期間が長期間に及ぶ。長期治療においてジスキネジアと呼ばれる不随意運動は患者の生活の質を下げている。本研究ではジスキネジアと抗パーキンソン病薬の関係について、パーキンソン病で障害される可塑性と呼ばれる脳の柔軟性に着目し評価を行った。
神経生理学
パーキンソン病では可塑性と呼ばれる脳の柔軟性に異常が見られることが知られている。そこで、抗パーキンソン病薬が可塑性とよばれる脳の柔軟性に与える影響を検討した。結果、抗パーキンソン病薬の種類により可塑性に与える影響が異なることが判明した。また、パーキンソン病におけるジスキネジアがこの可塑性の調節が困難なことによることが示唆された。結果、ジスキネジアのおきにくい治療計画の立案に必要な情報が得られた。