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2016 年度 実施状況報告書

タウ蛋白病変に関連する神経障害の重症度評価:PETおよび3T MRSによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K09733
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

高堂 裕平  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員(任常) (60593564)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 磁気共鳴スペクトロスコピー / PET / タウオパチー
研究実績の概要

本年度はタウオパチーを主とする研究対象の選択を行い、インフォームドコンセントをとり、臨床神経学的評価、認知機能評価、PET検査、MRI検査(MRS検査)を行うことを予定していた。初年度であるH28年度は、MRI検査のセットアップを第一に実施した。撮像プロトコールは従来型のPRESSよりも信号雑音比の高い信号が得られるとされるSPECIALシーケンスを用いることとした。SPECIALシーケンスを海外共同研究施設から導入し、撮像プロトコールの最適化を行った。健常ボランティア9名での検討を行い、SPECIALは従来型シーケンスに比し約15%の信号雑音比の上昇を得られた(N=7)。本研究の成果の一部は、臨床脳機能MR研究会にて発表した(第29回臨床脳機能MR研究会(東京))。信号雑音比の比較と同時に、MRSの関心領域の検討も行った。撮像時間を考慮し、タウオパチーにおける関心領域は後部帯状回と海馬の2か所とした。海馬については萎縮の程度や認知機能の程度によっては撮像が困難であるため、可能な場合のみ実施することとした。
研究対象の選択は、タウオパチーの疾患を対象とし、これまでのところ健常者4名、アルツハイマー病3名、軽度認知機能障害1名、進行性核上性麻痺3名、FTDP-17 2名で実施している。これらの患者を対象に、インフォームドコンセント、臨床神経学的評価、認知機能評価、PET検査、MRI検査を実施した。現在、データの解析を進めつつ、さらなる症例数の蓄積を進めている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

H28年度に予定していた研究対象の選択、インフォームドコンセント、臨床神経学的評価、認知機能評価、PET検査、MRI検査のすべてを実施することができており、さらに研究成果の学会発表にまで至っているため。

今後の研究の推進方策

今後も引き続き症例数を蓄積していく。

次年度使用額が生じた理由

資料および情報収集のために国内学会、国際学会への参加を予定していたが、連携研究者から十分な情報が得られたために参加を取りやめたため。

次年度使用額の使用計画

物品購入費や旅費、さらに成果を発表するための英語論文校閲代等にて使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] McGill University(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      McGill University
  • [国際共同研究] CIBM(スイス)

    • 国名
      スイス
    • 外国機関名
      CIBM
  • [学会発表] 1H-MRS 用シーケンス SPECIAL と PRESS における信号雑音比の比較2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤 直人, 高堂 裕平, 富安 もよこ, Hyerin Oh, Jamie Near, 吉川 宏起, 樋口 真人, 小畠 隆行
    • 学会等名
      第 29 回 臨床 MR 脳機能研究会
    • 発表場所
      損保会館(東京都・千代田区)
    • 年月日
      2017-04-08

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公開日: 2018-01-16  

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