病理学的な後方視的検討およびそれを参考にタウPET(THK5351)撮像例の画像・剖検病理連関を行った。 後方視的には、PSP, CBD共に基底核が関心領域としては適当と考えた。本PET撮像例では、臨床は前頭側頭型認知症、剖検診断がCBDであった例、臨床、病理診断ともにPSPであった2例で連関の検討が可能であった。本PETの集積が強い部位は、タウの沈着、変性共に強かった。研究期間中、本タウPETはMAO-Bに結合することが明らかとなったが、変性部位が特異的な疾患もあり、その観点から本PETの活路もあると考えた。
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