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2018 年度 実績報告書

筋強直性ジストロフィーの認知行動療法

研究課題

研究課題/領域番号 16K09735
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

木村 円  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, トランスレーショナル・メディカルセンター, 客員研究員 (60433025)

研究分担者 渡辺 範雄  京都大学, 医学研究科, 准教授 (20464563)
菅原 典夫  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, トランスレーショナル・メディカルセンター, 室長 (80431435)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード筋強直性ジストロフィー / QOL / 介護負担 / 心理社会的アプローチ / CBT / 神経心理学的アプローチ
研究実績の概要

データ解析の結果、筋強直性ジストロフィー1型(DM1)患者は身体関連QOLが低く精神関連QOLが高い一方で、抑うつの程度は身体機能の低下や日中の眠気の存在と相関関係にあることがわかった。また、患者の生物学的・遺伝学的特徴とQOLとの関連は顕著ではなかった。これらの結果について、2018年8月30日~9月2日に行われた日本心理臨床学会第37回大会にて「筋強直性ジストロフィー1型患者のQOL調査研究―心理・社会的支援プログラムの開発へつなぐ」と題してポスター発表を行い、原著論文としてHealth-related quality of life and its correlates in Japanese patients with myotonic dystrophy type 1(Neuropsychiatric Disease and Treatment 2019;15:219-226)を発表した。
また、介護者の介護負担感に関する詳細なデータ解析から、介護負担と患者の日常生活動作(ADL)の程度との間に相関がみられた。興味深いことに、介護負担の程度は介護者が患者の立場となって回答した抑うつ度と相関していたが、患者自身が回答した抑うつ度とは相関しないことが示された。これらの結果は論文としてまとめ、国際誌に投稿中である。
これらの結果を踏まえたCBTプログラム開発の研究計画を確定するにあたり、DM1患者に対するケア水準の改善を目的として欧州で近年行われた「DM1患者の活動量増加を目標とした認知行動療法および有酸素運動トレーニングによる介入と通常治療の効果比較研究(OPTIMISTIC)」の執筆者と共同研究の可能性について2018年7月24日および2019年2月26日に会議を行い、現在も議論を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Health-related quality of life and its correlates in Japanese patients with myotonic dystrophy type 12019

    • 著者名/発表者名
      Endo M, Odaira K, Ono R, Kurauchi G, Koseki A, Goto M, Sato Y, Kon S, Watanabe N, Sugawara N, Takada H, Kimura E
    • 雑誌名

      Neuropsychiatric Disease and Treatment

      巻: 15 ページ: 219-226

    • DOI

      10.2147/NDT.S187607

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 筋強直性ジストロフィー1型患者のQOL調査研究―心理・社会的支援プログラムの開発へつなぐ2018

    • 著者名/発表者名
      遠藤麻貴子
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第37回大会

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公開日: 2019-12-27  

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