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2016 年度 実施状況報告書

骨格筋におけるO-GlcNAc修飾の糖代謝に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K09744
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

森野 勝太郎  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90444447)

研究分担者 今村 武史  鳥取大学, 医学部, 教授 (00552093)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード骨格筋 / 翻訳後修飾 / 糖代謝 / 脂質代謝
研究実績の概要

平成28年度の研究計画として以下の3点を挙げていた。①骨格筋特異的Ogtノックアウトマウス(OGT-MKO)の骨格筋ファイバータイプと糖代謝:MLC-CreマウスとOgt-Floxマウスの交配により骨格筋特異的Ogtノックアウトマウス(OGT-MKO)を作成し、明らかな体重差や耐糖能に差がない事を観察した。OGT-MKOでは血中インスリンは明らかに低値である事が観察されている。運動負荷を加えたところ、持続運動がコントロールマウスに比して短く、AMPK活性化が促進していることが明らかとなった。またAMPK活性化剤であるAICARの腹腔内注射によりOGT-MKOマウスは顕著な低血糖を来すことが観察された。インスリン注射後の骨格筋Aktリン酸化にか差がなかったことから、AMPKがOgt欠損により活性化していると考えられる。Euglycemic-clamp法によるインスリン感受性の検討(Dr. Cheol Soo Choi)と、代謝ケージによる呼吸商の測定については、現在マウスを韓国に搬送し結果を測定結果を待っているところである。②C2C12培養細胞を用いたOgt標的分子の同定:C2C12細胞にsiRNAでOgtをノックダウンさせたところ、AMPKが活性化する事が観察された。同時にSeaHorseフラックスアナライザーを用いて検討を試みたところ、ATP合成のuncouplingが亢進していることが観察され、何らかのミトコンドリア障害が想定されている。③加齢に伴う筋代謝変化におけるOgtの役割:加齢に伴うサルコペニアにおけるOgtの役割を検討するため平成28年度に野生群、MOGT-KO各20匹を作成し、通常食で1年間飼育したのちに、体組成の変化や筋肉量を評価する。近日中に骨格筋量への影響を観察できる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの検討はおおむね順調に経過していると考えられる。韓国への実験動物の搬送は既に完了しているが、先方の都合によりDATA取得が遅れている。

今後の研究の推進方策

来年度の目標である、iPS細胞を用いたOgtの筋文化における役割に関する検討は、準備段階にあったが、共同研究者今村武史准教授の人事異動により、一旦実験を中止していることもあり、来年度の研究が大きくずれ込む可能性がある。
そこで、本研究としては、実験動物による検討と、C2C12培養細胞を用いた検討の部分で、2017年8月ごろに論文投稿を行う方針である。
iPSの検討と、加齢による影響に関する部分については別論文としての成果発表を目標とすることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] Gachon university(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      Gachon university

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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