研究課題/領域番号 |
16K09759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
本島 寛之 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任准教授(寄附講座) (40398201)
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研究分担者 |
近藤 龍也 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (70398204)
松村 剛 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20398192)
井形 元維 熊本大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員 (40599099)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ブラウニング / TNFα変換酵素 / 白色脂肪組織 / 肥満 / 糖尿病 / 炎症 / インスリン抵抗性 / リモデリング |
研究成果の概要 |
酢酸刺激により白色脂肪組織(WAT)は褐色細胞に類似した形質を獲得(ブラウニング)しうるが、不完全なブラウニングに留まる。TNFα-converting enzyme(TACE)活性がブラウニングに影響するかは不明である。高脂肪食負荷により軽微な肥満を誘導したC57BL6マウス及び初代培養マクロファージを用い、酢酸及びTACE阻害薬のTNFα、TACE、iNOSの発現やブラウニングへの影響を検討した。マウスWAT及びマクロファージにおいてTACE阻害薬はブラウニングを弱く誘導するとともにTNFα、TACE及びiNOSの発現を抑制、TACE活性を低下させうる。
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自由記述の分野 |
糖尿病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内臓脂肪組織におけるTACEの発現や活性がTNFα→TNFα受容体→JNK活性化→iNOS誘導により促進されること、肥満で活性化した同経路を阻害することでWATブラウニングが促進できるかも知れないという実験結果は、国内外を通じ未報告であり、当該分野におけるインパクトは大きい。酢酸によるブラウニング刺激効果がiNOS阻害やTACEの阻害によって導けることも報告されていない。様々な抗炎症作用を示す薬剤がiNOS抑制を介したTACE活性抑制を実現できる可能性があり、本研究が提唱したストラテジーは大きな広がりが期待できる。臨床応用を勘案した基礎データの蓄積が必要である。
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