「亜鉛シグナル」が生命活動に深く関わるシグナル伝達システムの一端を担うことが明示され、亜鉛シグナルの健康と病気への関与に注目が集まっている。一方で、「亜鉛シグナルがどのように標的分子の発現・活性を制御するのか」という生命現象の重大な命題が解明できていない(Fukunaka A, Int J Mol Sci.2018)。我々は、自身が開発したベージュ脂肪細胞分化系を用いて、ZIP13の直接の標的分子Xを同定することができたが、ZIP13がどのように分子Xを制御し、脂肪細胞褐色化を抑制するかは今後の課題である。
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