本研究では、日本人1型糖尿病患者における抗INS-IGF2自己抗体を測定し、日本人1型糖尿病患者におけるINS-IGF2の膵島自己免疫への関与を明らかにし、またスウェーデン人と比較する事で、1型糖尿病発症メカニズムの解明に寄与することを目的とし検討を行った。 その結果、日本人1型糖尿病患者は日本人対照者に比し抗INS-IGF2自己抗体は有意に低値であった。既報では、スウェーデン人1型糖尿病患者ではスウェーデン人対照者に比し抗INS-IGF2自己抗体が高値を示しており、スウェーデン人1型糖尿病患者と日本人1型糖尿病患者において異なっていた。
|