経口脂肪摂取前後のK細胞内FABP5局在を電子顕微鏡・共焦点顕微鏡を用いて検討したところ、負荷前はK細胞の核内・細胞質両方に存在していたが、脂肪負荷60分後には核内の局在は消失していた。FABP5欠損マウスK細胞ではGタンパク質シグナル伝達調節因子4 (Regulator of G protein signaling 4: RGS4)の発現が上昇していることが明らかとなった。GPR120とGPR40は双方とも油脂摂取時のGIP分泌に関与しているがその機序は異なり、GPR120はCCK分泌・胆汁分泌を介して間接的にGIP分泌を制御していることが示唆される結果を得た。
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