マウスを用いて、神経細胞から分泌されるfractalkinefractalkine(FRK) の摂食に及ぼす作用を検討した。その結果、(1)48時間絶食により視床下部のFRKおよびFRKの受容体であるCX3CR1 mRNA発現の有意な減少が認められた。fractalkineによって再摂食量は有意に抑制された。(2)FRKによって夜間の摂食量の有意な減少が認められた。(3)ghrelinおよびneuropeptide Yによる摂食亢進作用が、FRKによって有意に抑制された。これらの結果から、fractalkine-CX3CR1 signalは摂食を抑制する作用のあることが明らかになった。
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