研究課題
1)β-KOマウスの膵島におけるHmgcr遺伝子発現は、対照群と比較して78%抑制されていた。2)生後10週齢において体重は対照群24.44±1.72 gに対し、β-KOマウス22.58±1.10 gと有意な減少を認めた。また空腹時血糖値は対照群72.78±17.94 mg/dlに対しβ-KOマウス373.24±99.47 mg/dlと顕著な上昇を認め、空腹時の血漿インスリン値は対照群0.73±0.61 ng/mlに対しβ-KOマウス0.24±0.05 ng/mlと低下が認められた。また摂食時グルカゴン値は対照群2.93±1.97 pmol/Lに対しβ-KOマウス8.42±4.09 pmol/Lと上昇が認められた。空腹時血糖値は生後9日目で既に上昇が認められた。3)組織学的にはβ-KOマウスにおいて全膵臓面積に対する膵島の数は46%減少し、膵島面積は65%減少していた。β細胞の面積も83%減少したが、α細胞の面積に変化は認められなかった。またβ-KOマウスの膵島ではマントル・コア構造が破壊されており、この変化は生後9日目で既に認められた。生後9週ではKi67陽性細胞数、TUNEL陽性細胞数に両郡間に有意差は認められなかった。4)β-KOマウスの膵島ではインスリン含量の低下を認め、低濃度のグルコース刺激によるインスリン分泌は保たれていたものの、高濃度のグルコース刺激によるインスリン分泌の低下を認めた。β-KOマウスの膵島ではインスリン遺伝子や、β細胞の分化や成熟に重要なMafA及びPdx1、Neurod1遺伝子の発現の低下を認めたが、Ngn3の遺伝子発現は保たれていた。5)β-KOマウスの膵島総コレステロール含量の低下を認め、SREBP-2やその標的遺伝子であるLDLR等の遺伝子の発現低下がβ-KOマウスで認められた。
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