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2018 年度 研究成果報告書

コレステロール合成阻害による糖尿病発症機構解明と治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09789
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関自治医科大学

研究代表者

石橋 俊  自治医科大学, 医学部, 教授 (90212919)

研究協力者 武井 祥子  
武井 暁一  
永島 秀一  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードコレステロール / 糖尿病 / マウス / 膵β細胞 / インスリン / スタチン / HMG-CoA還元酵素 / グルカゴン
研究成果の概要

スタチンは糖尿病の新規発症を増加させることが知られているが、その機序は不明である。そこで、FloxedHMG-CoA還元酵素(HMGCR)マウスとrat insulin 2 promoter Cre過剰発現マウスとの交配によって、膵β細胞特異的なHMGCR欠損マウスを得た。生後早期よりインスリン分泌不全に起因する糖尿病を発症した。膵β細胞数が選択的に減少した。一部グルコゴンとインスリン共陽性細胞が認められ、β細胞からα細胞へのtransdifferentiationが推測された。β細胞分化にかかわるPDX1等の転写因子の発現が低下した。メバロン酸投与では高血糖の改善を認めなかった。

自由記述の分野

代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵β細胞特異的なHMGCRの欠損は、膵β細胞の減少を来たし、インスリン分泌低下及び高血糖を来たすことが明らかとなっている。マウスの遺伝子改変モデルによっても、膵β細胞の形態維持や分化・増殖能におけるHMGCRの関与が確認された。今後、このモデルを用いて、膵β細胞障害の発症機序の詳細の解明が期待出来る。そこを標的にし、スタチン投与または機能低下型HMGCR変異に起因する2型糖尿病の発症予防や治療法の開発が期待される。該当する患者数は少なくないため、世界的に増加し続ける糖尿病患者数の低減に貢献できる可能性が大きい。

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公開日: 2020-03-30  

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