研究課題
1)副腎特異的変異KCNJ5発現トランスジェニックマウスと変異KCNJ5ノックインマウスの解析平成28年度に作製した変異KCNJ5発現トランスジェニックマウスは、全身に変異kcnj5発現を確認できたが、約1年の観察で明らかな副腎の腫瘍化を、肉眼でも免疫組織学的にも確認することができなかった。並行して作成中の変異KCNJ5ノックインマウスでは、ノックインマウスは過形成の発生が強く期待されたが、現時点では明らかな腫瘍化や免疫組織学的な異常は認めない。しかし、ノックインマウスの副腎におけるアルドステロン合成酵素cyp11b2過剰発現が確認されており、現在これまでの結果の論文化を検討している。2)変異KCNJ5恒常的細胞株用いたアルドステロン産生腫瘍発生機構の解明平成28年度に作製した各種変異KCNJ5恒常的細胞株のゲノムサザンブロットを実施し、コピー数の確認を行った。さらに変異細胞、コントロール細胞のRNAを用い、マイクロアレイ解析を実施した。変異細胞ではCYP11B2mRNAの過剰発現やKCNJ5mRNAが確認された。腫瘍化に関連する遺伝子発現も確認されていることから、今後さらに機能解析を続ける予定である
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
J Endocr Soc.
巻: 3(3) ページ: 577-589
10.1210/js.2018-00260.