研究成果の概要 |
Hippo pathwayは、細胞の増殖や器官サイズを制御するシグナル伝達系で、この経路が転写共役因子YAP/TAZの活性を調節する。卵巣顆粒膜細胞におけるYAP/TAZの役割について解析したところ、YAP/TAZがステロイドホルモン代謝酵素であるCYP19A1, CYP11A1, HSD3B2 (Hsd3b1)の発現を負に制御していることが見出された。さらにその抑制には転写因子TEADが関与していることを明らかにした。以上の結果から、卵巣顆粒膜細胞ではHippo pathway下流のYAP/TAZ-TEAD複合体がステロイド産生を抑制的に制御していることが示された。
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