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2018 年度 研究成果報告書

血糖降下薬がmTORC1調節を介して糖尿病発症抑制効果を示す可能性に関する検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09803
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関神戸大学

研究代表者

木村 真希 (小柳真希)  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (40623690)

研究協力者 神野 歩  
淺原 俊一郎  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードmTORC1活性
研究成果の概要

膵β細胞保護は2型糖尿病発症予防において重要な因子である。本研究では、各種薬剤がmTORC1シグナルに与える影響を検討し、膵β細胞量を維持することで糖尿病発症を予防すると期待される薬剤を同定することを目的とした。膵β細胞特異的TSC2遺伝子欠損マウス(βTSC2-/-マウス)にDPP-4阻害薬を、肥満2型糖尿病モデルマウスdb/dbマウスにSGLT2阻害薬を投与した。その結果、βTSC2-/-マウスの膵島においてDPP-4阻害薬のインスリンシグナル維持効果と、db/dbマウスに対するSGLT2阻害薬の膵β細胞量保持効果を認めた。

自由記述の分野

糖尿病における膵β細胞量調節機構

研究成果の学術的意義や社会的意義

DPP-4阻害薬はインスリンシグナルの減弱化の改善を介して膵β細胞保護に寄与すると考えられた。早期SGLT2投与db/dbマウスではAgr2、Tff2、Gkn3遺伝子発現上昇により膵β細胞量保持のlegacy effectに寄与している可能性が考えられた。また、GCN2は高脂肪食負荷による過栄養の際、プロインスリンmRNAの翻訳が亢進すると活性化され、SESN2の発現低下によるmTORC1活性の亢進を介して膵β細胞量維持が破綻する可能性が示唆された。すなわち本研究は、2 型糖尿病候補遺伝子GCN2のSNPを有する患者が過食による膵β細胞不全を未然に防ぎうる手段を講じることに役立つと考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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