• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

遺伝子改変動物を用いた消化管ホルモンと糖代謝に対するグレリンの作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K09807
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

赤水 尚史  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20231813)

研究分担者 有安 宏之  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50378650)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードグレリン / 遺伝子改変動物
研究実績の概要

グレリンとデスアシルグレリンの消化管ホルモンへの影響を明らかにするため、本年度は、野生型マウスを用いたin vivoでの検討、マウス小腸上皮細胞初代培養系を用いたin vitroでの検討、グレリン過剰発現遺伝子改変動物の準備を行った。
In vivoの系においては、まず、マウスへグレリンを100μg/kgで皮下注射し、GLP-1分泌への影響の検討を行った。負荷後のGLP1濃度は、生食群 vs グレリン群で、1.06±0.13 vs. 1.10±0.12であり、有意な差は認めなかった。今後、他のホルモンに関しても検討を行っていく予定である。
In vitroの系においては、マウス小腸上皮培養系を用いて、グレリンおよびデスアシルグレリン100nM添加の影響を検討した。グレリン添加2時間で、Preproglucagon、PYY、GIP、CCK mRNA発現を検討したが、有意な差は認められなかった。今後、分泌についての影響も検討を行っていく予定である。
遺伝子改変マウスに関しては、全てのマウスが胚凍結状態であることから、解凍、繁殖の必要があり、また飼育スペースや人員、費用のキャパシティの問題から、同時に複数ラインの解凍は困難であることから、現在、デスアシルグレリン過剰発現マウスを解凍、繁殖中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遺伝子改変動物に関しては、解凍繁殖に時間がかかるため、当初の計画に比べてやや遅延が認められるが、それを補うために、in vivoでの野生型マウスを用いた実験系や、in vitroでの初代培養系の構築に成功し、検討を開始した。

今後の研究の推進方策

遺伝子改変動物に関しては、飼育スペースの問題や、繁殖スピードの問題はあるが、可能な限り効率的に運用することで研究実施の迅速化を図り、また、他の実験系を併用することでも当初の目的を遂行することを目指す。

次年度使用額が生じた理由

予定より物品費の使用が少なくなった。

次年度使用額の使用計画

次年度に物品費として使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] High incorporation of long-chain fatty acids contributes to the efficient production of acylated ghrelin in ghrelin-producing cells.2016

    • 著者名/発表者名
      Bando M, Iwakura H, Koyama H, Hosoda H, Shigematsu Y, Ariyasu H, Akamizu T, Kangawa K, Nakao K:
    • 雑誌名

      FEBS Lett

      巻: 590 ページ: 992-1001

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Changes in Energy Metabolism After Continuous Positive Airway Pressure for Obstructive Sleep Apnea2016

    • 著者名/発表者名
      Tachikawa R, Ikeda K, Minami T, Matsumoto T, Hamada S, Murase K, Tanizawa K, Inouchi M, Oga T, Akamizu T, Mishima M, Chin K
    • 雑誌名

      Am J Respir Crit Care Med

      巻: 194 ページ: 729-738

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] グレリン発現調節への炎症性サイトカインの影響の検討2017

    • 著者名/発表者名
      坂東 美佳, 岩倉 浩, 上田 陽子, 赤水 尚史
    • 学会等名
      日本内分泌学会
    • 発表場所
      みやこメッセ京都
    • 年月日
      2017-04-20 – 2017-04-22

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi