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2018 年度 研究成果報告書

脳腸ホルモン「グレリン」による放射線障害への防護・修復効果の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09814
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関久留米大学

研究代表者

西 芳寛  久留米大学, 付置研究所, 研究員 (20352122)

研究分担者 佐藤 元康  獨協医科大学, 医学部, 助教 (20418891)
細田 洋司  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40359807)
御船 弘治  久留米大学, 医学部, 准教授 (70174117)
研究協力者 那須 沙織  
児島 将康  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードグレリン / 放射線障害 / 血球障害 / ラジオイムノアッセイ
研究成果の概要

脳腸ホルモン「グレリン」による放射線障害への保護効果について、マウス及び培養細胞を用いて検討した。グレリンは3GyのX線を全身照射照射したマウスの白血球数減少を有意に抑制した。赤血球数の減少も有意に抑制した。培養ヒトリンパ球にグレリンを投与すると、3GyのX線照射後24時間での血球の細胞死が有意に抑制された。グレリンによる放射線宿酔の抑制効果も推定された。3GyのX線を全身照射照射したマウスで血中グレリン濃度の一過性の上昇が確認された。放射線照射を受けた生体内ではグレリン分泌が亢進して放射線による血球障害などを抑制する可能性が示唆された。グレリンによる放射線障害の抑制効果が推定された。

自由記述の分野

内分泌生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳腸ホルモン「グレリン」の分泌が、放射線障害を受けたマウスの体内で一過性に増加して、同ホルモンが放射線障害を抑制する可能性について報告した。グレリンには、各種の生体防御作用が既に報告されているが、今回のわれわれの報告で、放射線障害に対するグレリンを用いた治療の可能性が示された。グレリンには各種の誘導体(ghrelin-mimetrics)が作成されており、これらを用いた放射線障害への新たな治療戦略の可能性が、本研究を通じて示された。

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公開日: 2020-03-30  

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