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2018 年度 研究成果報告書

若年発症家族性骨髄異形成症候群を造血幹細胞早期老化モデルとした分子発症機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K09831
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関東京都立駒込病院(臨床研究室) (2018)
文京学院大学 (2016-2017)

研究代表者

原田 結花  東京都立駒込病院(臨床研究室), 臨床試験科, 医長 (50379848)

研究分担者 原田 浩徳  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (10314775)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード家族性造血器腫瘍 / 骨髄異形成症候群(MDS) / ターゲットシークエンス / RUNX1変異 / TP53変異 / マウス骨髄移植モデル
研究成果の概要

詳細な家族歴聴取により家族性造血器腫瘍20家系を同定し、サンガー法によりRUNX1、CEBPA、GATA2、DDX41変異解析を行い5家系に変異を認めた。次世代シークエンサーを用いたターゲットシークエンスにより、さらに1家系で変異を同定し、TP53等の付加的遺伝子変異を検出した。また、RUNX1変異家系から樹立したiPS細胞は分化障害を示し、骨髄異形成症候群(MDS)発症に寄与する付加的遺伝子変異としてGene Yを同定した。RUNX1変異とGene Yの両者を導入したマウス骨髄移植モデルを作製したところ、非常に短い期間で貧血が主体のMDSを発症した。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

家族性造血器腫瘍20家系のうち、既知の原因遺伝子のうちいずれかの変異を認めた家系は少数にとどまり、大半の症例で原因遺伝子変異が同定されなかったことから、germline変異の原因遺伝子変異として知られているものは一部に過ぎず、潜在的に多くの家系が未知の遺伝子異常により家族性造血器腫瘍を発症していることが示唆された。また、RUNX1変異自体が分化障害を有し、Gene Yと協調して非常に短期間でMDSを発症することから、RUNX1変異自体がエイジング因子であると考えられた。

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公開日: 2020-03-30  

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