我々の研究グループは、機能的に若返ったiPS細胞由来抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)が、長期間にわたりマウス生体内で生存できることを証明した。そして、末梢血由来のT細胞とは異なり、iPS細胞由来のエプスタイン・バール(EB)ウイルス特異的CTLが、極めて難治性のリンパ腫であるNK細胞リンパ腫の増殖を長期間にわたって強力に抑え続けることを見出し、NK細胞リンパ腫を治癒することに成功した。本研究はヨーロッパ血液学会雑誌であるHaematologica オンライン版に2019年7月11日付けで先行公開された。
|