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2018 年度 実績報告書

クラスリン依存性エンドサイトーシス関連分子CALMを標的とした白血病治療の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 16K09845
研究機関名古屋大学

研究代表者

石川 裕一  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (80721092)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード造血器腫瘍 / 急性骨髄性白血病 / トランスフェリンレセプター / エンドサイトーシス
研究実績の概要

CALM分子が深く関わるクラスリン依存性エンドサイトーシス(CDE)は、急性骨髄性白血病(AML)で高発現が報告されているトランスフェリンレセプター1(CD71)、および、その病態形成の深く関わるレセプター型チロシンキナーゼの内在化に深く関われるとされている。今までの検討により、ヒトAML細胞ではCALMの発現とCD71の発現には相関が認められ、CD71発現量と白血病細胞の細胞増殖におけるCDE依存性の関連が考えられた。
ヒトAML細胞におけるCD71発現の詳細な解析を目的に、フローサイトメトリーにてAML32例でのCD71の発現の検討を行った。正常リンパ球分画での発現と比較するとAML芽球分画全体では、有意にCD71のMFI (Mean fluorescent intensity)値が高かった。しかし、急性前骨髄球性白血病(APL)では、以前のウエスタンブロット法での検討同様に、細胞表面のCD71発現量も他のAMLと比べて有意に低く、正常リンパ球分画との発現量の比較においても有意な差は認められなかった。また、APL以外の白血病各病型間でのCD71発現量に差は認められなかった。
次いで、AML細胞におけるCD71発現とCDEを標的とする治療法の有効性の関連を検討する目的で、AML細胞株で、CD71発現量とSh-RNAによるCALMノックダウンの細胞増殖に与える影響の関係について検討を行ったところ、両者間に有意な相関は認められなかった。一方で、各細胞株におけるSh-RNAによるCALMノックダウンによる細胞増殖抑制と関連するバイオマーカーの探索を行ったところ、その候補因子を同定した。これらより、クラスリン依存性エンドサイトーシスを標的とする治療法の有効性に関連する新たなバイオマーカーの存在が示唆された。

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公開日: 2019-12-27  

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