研究実績の概要 |
変異CALRがTPOR-JAK2-STAT5経路を活性化するメカニズムの解明 1. 変異CALR細胞における既知のJAK2-STAT5経路制御分子の発現レベルの検討 Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いて、JAK2-STAT5経路の活性化を制御することが知られている分子(SOCS1,3, SHP2, SHIP, LNK, CBL)の発現、活性化に差異があるかどうかをウェスタンブロッティングで検討した。 いずれも発現に差はなく、JAK2シグナルの活性化はこれらの分子の異常によるものではないことが示唆された。
2. Wtあるいはdel-CALRを導入したBa/F3-TPOR細胞を用いて、後者のみで増殖を抑制するケミカルインヒビターを同定することにより、そのメカニズムを探る ケミカルインヒビターのライブラリーとしては、文科省標準阻害剤キット(約400種類)を用い、それぞれ0.2, 1, 5uMの濃度を用いて、2日間培養して、その増殖に与える影響を測定する。現在条件検討を行っているところである。
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