研究課題/領域番号 |
16K09851
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
久保田 寧 佐賀大学, 医学部, 講師 (60570413)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | シクロデキストリン / コレステロール / 白血病 / アポトーシス / 葉酸受容体 / 葉酸修飾シクロデキストリン / 慢性骨髄性白血病 / 急性骨髄性白血病 |
研究成果の概要 |
2-ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン (HP-β-CyD) が、慢性骨髄性白血病 (CML) 細胞からコレステロールを引き抜き、CML細胞のみならずCML幹細胞にも抗腫瘍作用を示す可能性を見出した。本研究では、急性骨髄性白血病 (AML) に対する効果と、さらにより高い効果を得るために、葉酸修飾HP-β-CyD の効果も調べた。 AML細胞株にも同様の作用を示した。また、葉酸修飾HP-β-CyDは、HP-β-CyDの10~20倍の抗腫瘍活性を示した。しかも、これらの作用は葉酸受容体発現細胞に特異的であり、白血病細胞標的治療薬剤として有望と考えている。
|
自由記述の分野 |
血液内科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白血病は医療の進歩により予後は改善されてきたものの依然難治である。そこで、腫瘍細胞の生存や治療抵抗性に関わるとされている細胞内コレステロールを標的とする治療法は、従来の薬剤と作用機序も異なり、新規治療として期待できる。さらに、正常細胞と比較して腫瘍細胞でより高発現している葉酸受容体を標的とする葉酸修飾シクロデキストリンは、無修飾のシクロデキストリンの10-20倍の抗腫瘍活性を示すことがわかり、より有効な白血病治療の開発につながる成果と考えられる。
|